考研真題及答案

1.北京第二外國語學院日本文學考研真題及詳解(2014—2015)
北京第二外國語學院2015年日本文學考研真題及詳解
考試科目:綜合考試(日)
一、次にあげたA群の各作品とB群の各作家名とを比べ、関係があるものの符号を二つずつ結びつけ、10組みの組み合わせを作りなさい。例:11——サ(0.5點×10=5點)
A群——①『土佐日記』②『蜻蛉日記』③『徒然草』④『源氏物語』⑤『癡人の愛』
⑥『奧の細道』⑦『羊をめぐる冒険』⑧『明暗』⑨『和解』⑩『破戒』
B群——ア藤原道綱の母 イ松尾芭蕉 ウ吉田兼好 エ谷崎潤一郎 オ紀貫之
カ紫式部 キ島崎藤村 ク志賀直哉 ケ村上春樹 コ夏目漱石
【答案及解析】
①――オ 《土佐日記》是紀貫之的作品。
②――ア 《蜻蛉日記》是藤原道綱母的作品。
③――ウ 《徒然草》是吉田兼好的作品。
④――カ 《源氏物語》是紫式部的作品。
⑤――エ 《癡人之愛》是谷崎潤一郎的作品。
⑥――イ 《奧之細道》是松尾芭蕉的作品。
⑦――ク 《尋羊冒險記》是村上春樹的作品。
⑧――コ 《明暗》是夏目漱石的作品。
⑨――ク 《和解》是志賀直哉的作品。
⑩――キ 《破戒》是島崎藤村的作品。
二、次の内容の正しい答えを次の①②③④から一つを選びなさい。(1點×5=5點)
1.『古今和歌集』と同じジャンルではない作品はどれか。
①『新古今和歌集』 ②『萬葉集』 ③『小倉百人一首』 ④『方丈記』
【答案】④
【解析】《方丈記》是随筆,其他三項均為和歌集。
2.三島由紀夫の作品ではないもの。
①『暗夜行路』 ②『金閣寺』 ③『春雪』 ④『仮面の告白』
【答案】①
【解析】《暗夜行路》是志賀直哉的作品,其他三項均為三島由紀夫的作品。
3.村上春樹の作品でないもの。
①『風の歌を聴け』 ②『1Q84』 ③『ノルウェイの森』 ④『沈黙』
【解析】《沉默》是遠藤周作的作品,其他三項均為村上春樹的作品。
4.大江健三郎の作品でないもの。
①『飼育』 ②『個人的な體験』 ③『太陽の季節』 ④『燃え上がる緑の木』
【答案】③
【解析】《太陽的季節》是石原慎太郎的作品,其他三項均為大江健三郎的作品。
5.白樺派でないのは誰ですか。
①志賀直哉 ②武者小路実篤 ③芥川龍之介 ④有島武郎
【解析】芥川龍之介是新思潮派的作家,其他三項均為白桦派作家。
三、次の事項の中で正しいと思われるものには〇印、正しくないものには×印をつけなさい。(1點×5=5點)
1.今年のノーベル文學賞の受賞者は日本有名な作家村上春樹である( )
【答案】×檢視答案
【解析】2015年諾貝爾文學獎獲得者是白俄羅斯記者和散文作家斯維拉娜·亞曆塞維奇。
2.『萬葉集』は日本現存最初の漢詩集である。( )
【解析】《萬葉集》是日本現存最古老的和歌集。日本現存最古老的漢詩集是《懷風藻》。
3.莫言の代表作『赤い高粱』は1987年に映畫化され、ベルリン映畫祭でグランプリに輝いた。( )
【答案】〇檢視答案
【解析】莫言的代表作《紅高粱》于1987年由張藝謀執導拍成電影,1988年該片獲得了第38屆柏林國際電影節金熊獎,成為首部獲得此獎的中國電影。
4.『砂の女』は海辺の砂丘に昆蟲採集にやってきた男が女一人住む砂穴の家に閉じこけられ、さまざまな手段で脫出を試みる物語である。作者は耽美派作家谷崎潤一郎である。( )
【解析】《砂女》的作者是第二批戰後派作家安部公房。
5.山崎豊子『大地の子』は殘留孤児問題を扱っている作品である。( )
【解析】山崎豐子的《大地之子》是以在中國的日本遺孤為題材的長篇小說。
四、次の文を読んで、後の問いに答えなさい。(10點)
芥川龍之介『蜜柑』
しかし汽車はその時分には、もう安々と隧道を辷りぬけて、枯草の山と山との間に挾まれた、或貧しい町はずれの踏切りに通りかかっていた。踏切りの近くには、①( )見すぼらしい藁屋根や瓦屋根がごみごみと狹苦しく建てこんで、踏切り番が振るのであろう、唯一旒のうす白い旗が懶げに暮色を揺っていた。やっと隧道を出たと思う——その時その蕭索とした踏切りの柵の向うに、私は頰の赤い三人の男の子が、目白押しに並んで立っているのを見た。
彼等は皆、この曇天に押しすくめられたかと思う程、揃って背が低かった。そうして又この町はずれの陰慘たる風物と同じような色の着物を着ていた。それが汽車の通るのを仰ぎ見ながら、一斉に手を挙げる②( )、いたいけな喉を高く反らせて、何とも意味の分らない喊聲を一生懸命に迸らせた。するとその瞬間である。窓から半身を乗り出していた例の娘が、あの霜焼けの手をつとのばして、勢よく左右に振ったと思うと、忽ち心を躍らすばかり暖な日の色に染まっている蜜柑が凡そ五つ六つ、汽車を見送った子供たちの上へばらばらと空から降って來た。私は思わず息を呑んだ。そうして刹那に一切を了解した。小娘は、恐らくはこれから奉公先へ赴こうとしている小娘は、その懐に蔵していた幾顆の蜜柑を窓から投げて、わざわざ踏切りまで見送りに來た弟たちの労に報いたのである。
暮色を帯びた町はずれの踏切りと、小鳥のように聲を挙げた三人の子供たちと、そうしてその上に亂落する鮮な蜜柑の色と——すべては汽車の窓の外に、瞬く暇もなく通り過ぎた。が、私の心の上には、切ない程はっきりと、この光景が焼きつけられた。そうしてそこから、或得體の知れない朗な心もちが湧き上って來るのを意識した。私は昂然と頭を挙げて、まるで別人を見るようにあの小娘を注視した。小娘は何時かもう私の前の席に返って、相不変皸だらけの頰を萌黃色の毛糸の襟巻に埋めながら、大きな風呂敷包みを抱えた手に、しっかりと三等切符を握っている。