夏目漱石(なつめ そうせき,1867年2月9日~1916年12月9日),日本近代著名作家。他的长篇小说《心》首版发行于1914年,然而时值百年后的今天,它依旧是年轻人最喜欢的十部小说之一。故事中年轻人纠结于爱情与友情之间的苦闷,在21世纪的今天,依旧拷问着人们的灵魂。
ある日私は久しぶりに学校の図書館に入りました。私は広い机の片隅で窓からさす光線を半身に受けながら、新着の外国雑誌を、あちらこちらと繰り返して見ていました。私は担任教師から専攻の学科に関して、次の週にある事項を調べてこいと命ぜられたのです。しかし私は必要な事柄がなかなか見つからないので、私は二度もさんども雑誌を借り替えなければなりませんでした。最後に私はやっと自分に必要な論文を探し出して、一心にそれを読み出しました。すると突然幅の広い机の向こう側から小さな声で私の名を呼ぶものがあります。私はふと目を上げてそこに立っているKを見ました。Kはその上半身を机の上に折り曲げるようにして、彼の顔を私に付けました。ご承知のように図書館ではほかの人の島になるような大きな声で話をするわけにゆかないのですから、Kのこの所作は誰でもやる普通のことなのですが、私はその時に限って、一種変な心持がしました。
Kは低い声で勉強かと聞きました。私はちょっと調べものがあるのだと答えました。それでもkはまだその顔を私から話しません。同じ低い調子で一緒に散歩しないかというのです。私は少し待っていればしてもいいと答えました。彼は待っているといったまま、すぐ私の前の空席に腰を下ろしました。すると私は気が散って急に雑誌を読めなくなりました。なんだかkの胸に一物があって、談判でもしに来られたように思われて仕方がないのです。私はやむを得ず読みかけた雑誌を伏せて、立ち上がろうとしました。Kは落ち着き払ってもうすんだのかと聞きます。わたしはどうでもいいのだとこだえて、ざっしをかえすとともに、Kと図書館を出ました。
有一天,我久违地走进学校图书馆,坐在长桌的一个角落里,一面沐浴着窗外射进来的阳光,一面不断地翻阅着新到的外国杂志。指导教师叫我来查阅与下周有关的专业资料。但是我要查的东西总也找不到,因而反复借了好几次。最后总算是找到了自己需要的论文,便专心致志地读起来。这时忽然有人在长桌对面小声叫我的名字。我抬头一看,原来是K站在那里。他在桌子上探过身,把脸靠近我。众所周知,图书馆里是不能高盛谈话、妨碍别人的。K的做法本来极为平常,谁都会如此。然而那时的我却感到很诧异。
K低声问我在学习吗?我说我查些东西。可是他的脸并没有离开我,仍然低声说我们去散散步吧。我回答说那需要稍等一下,就好。他说我等你,就在我面前的空位上坐下来。一下子我的精神再也无法集中,杂志也看不下去了。不知怎么的,我总觉得K心里有事,是来同我谈判的。我只好把没看完的杂志倒扣在桌面,正准备站起来,这时K十分平静地问,看完了吗?我回答说无所谓。便还了杂志和K一起出了图书馆。
本节选中、日文内容来自《日语晨读美文》(编著:祝然,中国宇航出版社2017年1月版)。中文内容部分略有改动。
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